免疫力アップ登山とは?
1.山歩きは自然治癒力への近道
日頃、ご多忙のために時間がなく運動不足な方が多いかと言われています。職場と自宅の往復だけで特に運動をすることはない方も沢山いらっしゃるかと。「国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生省)によると成人の一日あたりの平均歩数は女性が、5942歩で男性が6794歩であることが分かりました。一日の平均歩行数は20代から30代をピークとして以後は低下していく傾向があります。

各世代の一日の平均歩数(厚生省より2018年度版)
日頃から下界にてお散歩やウォーキングをすることも大切なことですが、より効果的に『自然治癒力=免疫力』を高めてくれるのは『山登り』です。
山登りは、登りと下りがある全身運動です。登りでは有酸素運動がメインとなり心肺機能が上がります。また下りでは着地に伴い筋肉が伸びたり縮んだりします。山登りは登りも下りも『全身の筋肉』を使うので、血流が良くなります。山登りにおいて筋肉は、血流の循環向上に役立ちます。因みに当サークルでは、日帰りハイキングなどは平均して一日1万5,6千歩位は歩きます。
【参照:登山と健康|インプレ式ブログ】
2.免疫力を向上させるには?
最近では腸内環境とか腸内細菌という言葉が巷では言われております。人間の腸の中には3万種類、1千兆個の腸内細菌があると言われております。健康的な方だと2割が善玉菌・1割が悪玉菌、そして、どちらでもない日和見菌(ひよりみきん)が7割に当たります。

日和見菌は別名『はたらく細胞』とも言われております。腸内環境が良くないと、悪玉菌の数が増えて免疫力が低下します。逆に善玉菌が増えると、免疫力が向上します。この日和見菌は私たちの『今の健康状態』をそのままリトマス試験紙のように反映させます。日和見菌を良い状態へと仕向けるには、バランスの良い食生活も当然の事ながら、運動をすると全身の血流が良くなります。腸に温かい血液が多く送られ、腸内の温度が高まると、身体中の善玉菌が増え免疫力が上がります。
山登りは工程が朝から夕方まで続くスポーツです。他のスポーツよりも静荷重・静移動のため負荷が少ないのが特徴です。山登りには登りと下りがあり、丸一日継続して筋肉を動かす為に沢山の血液を腸に送り続けることが出来ます。その結果として、多くの日和見菌を善玉菌に変えてくるので免疫力がアップします。

3.古来より動物の最初の臓器は『腸』
医師である長尾和宏氏によると、動物が進化したのは今から5億年前ですが、最初に備わった器官は、脳でも心臓でもなく『腸』と言われています。腸から他の器官へと進化を続けたのが人間なのです。
腸は体内における最大の免疫器官とも言われております。体内の7割に当たる免疫システムは腸により作られています。
人類の進化に伴う『核』としての役割を、腸は防衛と繁栄維持のために日々私たちのために動き続けているのです。
(勿論、免疫成分の源となるお魚や肉類や玉簿などタンパク質の摂取やチーズやヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べること。また規則正しい食生活や十分な睡眠も大切なことです。)

肉・魚・卵・納豆はタンパク質の源が細菌やウイルス感染への抵抗する原料を作ってくれる
山登りは長時間筋肉を使うスポーツであるが故に、様々なウィルスや細菌から予防をする力を私たちの身体に自ずと授けてくれるのです。より良い腸内環境を保ち、私たちが本来持っている『自然治癒力』を高めることが、様々な予防の観点では大切なのではないでしょうか。今回は山登りにおける『予防』という観点でまとめてみました。最後までお読み頂き有り難うございました。
4.【まとめ】:山登りにより免疫力アップ
・山歩きは『易しく・長く』腸内へと血流を送ってくれる |
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・『日和見菌』が見方に付くと『善玉菌』を増やしてくれる |
・腸は免疫システムの7割を作り、常に私たちの身体を守ってくれている |
